炎立つ 東京千龝楽

 

東京・Bunkamuraシアターコクーンでの26公演が終了。

これからいよいよ地方巡業。愛知2公演、広島2公演、兵庫8公演、岩手2公演。

 

健くんにとってのこの舞台、「初」がいくつも、というか、初めて尽くしということで(劇場、時代物、二番手、実在の人物、名優の方々との共演、生演奏…)。これまでも真摯にお仕事に取り組んできたのだろうとは思うけれど、本人がこういった点を挙げて意気込む作品を、この目で見ることができたということがとても嬉しかった。稽古中に35歳になってなお、未経験のことに挑戦し続けていることが、単純に格好良いなと思った!また、過去が今につながっているんだなぁと思えるお仕事(手話、単独バラ)、久々のドラマとが重なって、このタイミングでファンでいられていることにどこか救われる気がするし、シンプルに嬉しい。自担売れっ子!って(笑)非常にタイトなスケジュールをこなしているらしく、心配になりますが、、、「板に立っていることが幸せ」だと話す健くん。わたしは、そうやって頑張る彼の姿を見ることができている、それが最高に幸せです~。

 

大御所といわれるキャストの中での舞台なので、客層も幅広く、異なる界隈からいらしているんだなあと。平日昼公演は特におばあさまも多かったし、「イエヒラは、彼はジャニーズの…」と話しているのを耳にするのも嬉しく。初日、千穐楽(特に今日はすごかった!w)はジャニヲタ特有の雰囲気もありつつ、他の公演はわたしが感じた限りは本当に目当ても様々、男性もよくお見かけした。

 

さて、舞台の話。わたしは「以前の舞台では~」という比較ができないのだけど、舞台上で、健くんの声って結構通るんだな~(通らないと思っていたわけではないが)と思った初日。でもそれと同時に、周りのキャストの方々はやはり流石で、その中にいると、また、役柄的に絞り出すような苦しむセリフも多いので、公演が進むにつれどうなっていくんだろう…と思ったり。古株さんも「つぶすかもしれないと思った」と書いていたし。でも、公演を重ねるごとにどんどん声は通っていくし、役をどんどん身体に取り込んでるみたいなかんじ。特に千穐楽、台詞の深みが増して、間の取り方が変わっていたような。通していえることは、最初の登場シーンで、キヨヒラのセリフ中遠くの一点を見つめたり、視線を動かすところの立ち姿。見惚れるくらいかっこいい!凛々しい。早い段階から愛之助さんに先生を紹介してもらい所作を習っていたという健くん。背筋がよりまっすぐ、肩は開きめで、腕の構えも男らしくて。客席から見て、すごく大きく見えた!カテコも、極端に役から素に戻る!ってことでもなく、まっすぐ(時々見上げたり)客席を見て、丁寧にお辞儀をしてた印象。かっこいい。んです。

 

健くんがすごく大切に、愛しさをもって演じているイエヒラを次にみられるのは岩手になるけれど、それまで、この作品がさらに大きくなって、たくさんの方に届きますよう。良い夏でありました。感謝。

 

明日からは「ほっとけない魔女たち」始まるし、うれしい!本当に贅沢だ~!